2024.7.21 ISF独立言論フォーラム主催「日米合同委員会の存在と対米従属からの脱却を問う」に登壇させていただきました。会場は100人近い方が参加し、満席でした。

 

パネリストは、鳩山友紀夫元総理(ビデオメッセージ)植草一秀氏(政治経済学者)吉田敏浩氏(ジャーナリスト)原口一博氏(国会議員)エマニュエル・パストリッチ(アジアインスティチユート理事長)川口智也(JT)そして私です。

 

冒頭に鳩山友紀夫元総理がビデオメッセージで「総理時代、日米合同委員会の存在は知らなかった。一切の報告がなかった」と衝撃のお話。

 沖縄では米兵は酒気帯び運転は日常茶飯事であり、横田基地からのPFAS流出報道、そして「米国例外主義」。

同じ敗戦国であるドイツやイタリアの例を挙げ、真の独立国を目指すべき、と訴えてくれました。

 

そして、植草一秀氏。

サンフランシスコ平和条約第3条で南西諸島と沖縄は切り捨てられ、その理由は衝撃的な理由からでした。

当時日本は国を挙げて米国からの軍事占領継続を望み、1950年9月にトルーマン大統領が「日本のどこにでも、必要な期間、必要なだけの軍隊を置く権利を獲得すること」を日米の基本方針として決定。

元米国国務長官のジョン・フォレスター・ダレスが「我々は日本に、我々が望むだけの軍隊を望む期間だけ駐留させる権利を獲得できるであろうか?」と発言し、米軍の駐留は日本側の要請に基づく方針を表明しました。

植草一秀氏は「米国側、米軍が悪いのは当然だが、過去を遡り日本側にも大きな問題がある」と強調していました。

 

次はジャーナリストの吉田敏浩氏。

ジャーナリストとして日米合同委員会に関する様々な書物を発行している、吉田敏浩氏。

基地の場所が限定されず、日米合同委員会で合意すれば日本のどこにでも米軍に基地を提供できる「全土基地方式」や日米合同委員会で署名すると、それが正式な「政府間協定」とされ、日本側では閣議決定の手続きが取られるが、それは形式的なもので、閣議で異議が出たのは過去に一回だけであり、それらの協定の全文は閣議でさえも非公開。

国会も関与できない「航空交通管制に関する合意(横田空域)」や通常の国際協議ではあり得ない官僚対軍人の組み合わせ、それら全てが吉田敏浩氏の有名な言葉「日米合同委員会は、米軍が戦後日本において、占領期の特権を持ち続けるための単なるリモコン装置」という言葉に集約されます。

そして、現在わかっている様々な日米間の密約をお話してくれました。

 

そして私は、なぜこの抗議運動を行うに至ったかの経緯、そして今後の運動、日米合同委員会以外にも日本に主権がない、種子法廃止や水道民営化など、自由貿易などのお話をさせていただきました。

 

次に川口智也(JT)。

JTは得意とする「SNSでの言論統制」や自分との出会い、JTの専門であるイスラエルの軍事サイバー技術、そして「実際に外に出て運動すること」が最も大事だと熱弁し、会場から大きな拍手が湧きました。

そしてパストリッチさんは、米国人から見た日米合同委員会の異常さ、日米合同委員会は米国合衆国憲法からみても憲法違反、そして「日米合同委員会ではなく、日米平和委員会を市民と言論人が中心となり立ち上げましょう」という提案もあり、会場が大きく湧いていました。

 

その他にも、元衆議院議員の小林興起氏、連日ニューサンノー米軍センターでスタンディングを行っている金野奉晴氏、「反ジャーナリスト」であり、我々の抗議運動を毎回取材してくれる高橋清隆氏、「#みちばた の理念に賛同しました」と言ってくれ毎回参加してくれる真田信秋氏、「男性ばかりでなんで女性の登壇者がいないんだ!」とマイクで叱責してくださった乗松聡子さんなど、四時間の長丁場の会でしたが、あっという間に終了の時間が来るほど、充実した今回のシンポジウムでした。

 

私やJTは、植草さんや吉田さん、鳩山さんなどのような諸先輩方が時間と労力、そして何より身体を張った運動を行ってくださり、その上で今回の私たちの一連の運動が繋がっている、と思っています。

諸先輩方がいなければ、私たちの運動がここまで盛り上がることはなかった。

キャリアや年齢は関係なく、そして思想の壁も関係ない。

「日米合同委員会廃止」「日米地位協定改定」そしてその先には、「日本独立」。

今月に入り期せずしてPFAS漏出、日米合同委員会で非公表で合意の記事や、沖縄県での性暴力事件、沖縄県以外での米兵の暴力事件非公表など、米軍被害が大きく報道されております。

今年で戦後79年。

いったいいつまで私たち日本人は「米軍に守ってもらっている」という幻想から目覚めるのでしょうか?

そのような「米軍に守ってもらっている」という幻想は、実際にこれだけ被害に遭われた方がいるというのに、そんな幻想はいつまで通用するのか。

守ってもらっているどころか、被害に合っているのは私たち日本国民です。

性暴力事件や米兵の事件、そして多摩地域のPFAS汚染など、これらの問題は「米軍が近くにある地域」だけの問題ではなく、「日本の主権の問題」なのです。

いい加減に私たちは「米軍に守ってもらっている」という幻想から抜け出せなければいけないのではないのでしょうか。

 

そして、自分はどうしても暗くなりがちなテーマに、「明るく楽しく」という今までになかった運動スタイルを取り入れたい。

それが私が今まで行ってきた運動のスタイルであり、それが #みちばた です。

怒るだけじゃつまらない、暗くなるだけじゃ疲れちゃう、だからこそ明るく楽しく、「言いたいことを言おう、やりたいことをやろう、そして♥思いっきり誰かを愛そう♥」、つまるところはこれが一番言いたかったことだったのかもしれません🤭

言いたかったことを言って、やりたいことをやって、そして明るく楽しく「普通に働く労働者」が社会を変えましょう!!

今後ももちろんこの #日米合同委員会廃止!の運動は続行していきます!!

 

(報告:かい正康)