当日配布資料(作成 NEXCO東日本)
2023.10.13 【大紛糾!中央ジャンクション南側ランプシールド意見交換会】
調布市緑ヶ丘で、いよいよ掘進が始まる中央ジャンクションB.Fランプシールドトンネル(中央道や東名高速など、北側と南側から合流するJCTトンネル工事)工事に向けた意見交換会が開かれました。
緑ヶ丘の会場はNEXCO所有なだけあり、時間無制限での意見交換会の様相でした。
付近の住民である意見交換会参加者からは、多くの厳しい意見や質問が飛び交い、それに対してNEXCO、国交省関係者が答えました。
参加者の厳しい質問に、NEXCO、国交省関係者は答えられない場面が多くありました。
本日の一つの大きな話題は、しんぶん赤旗の10月15日号で報道された【外環道新たな陥没、ゼネコン(鹿島JV)こっそり埋め戻し】。
狛江市が管理する野川サイクリング道路に、合計六ヶ所の陥没が見つかりました。
2020年7月に掘進作業終了後、2023年8月〜10月にかけて陥没箇所が見つかり、ゼネコンである鹿島JVが道路管理者の狛江市に内緒でコッソリと陥没箇所を補修していました。
NEXCO側の発表は「シールド掘進の影響による陥没の可能性は低い」とのこと。
しかしなぜかNEXCO側がゼネコン鹿島に指示し、埋め戻していました。
意見交換会での住民側の追求では、NEXCO担当者は「小さな穴(大きさ、深さ20㌢ほど)とはいえ、危険なので埋め戻した」とのこと。「管理する狛江市には伝えずに埋め戻したことは言い訳できない」と言っていました。
後日、報道により一般に知られることになった、この陥没。
いったいこの場所の地中はどうなっているのか、ボーリング調査はしないのか、なぜ市に伝えず勝手に埋め戻したのか、それは陥没の隠蔽ではないのか?!などなど住民側の厳しい追求に、NEXCO側は何も答えられずでした。
それ以外にも、2020年10月の陥没事故の原因となった「平日夜間、休日のカッター停止後に土が締め固まり、その為翌朝にカッターが回らなくなった為作業を行い、その後の掘進において土を取り込みすぎた」掘進停止中も土の締め固まりを生じさせないために「夜間もカッターを回す(掘進はしない)」と明言。
この事について、会場は大紛糾しました。
東京都環境確保条例に反していないか、あまりにも常識に反している、揺れや震動を感じたらすぐに対応してくれるのか、などなど住民側からしてみれば、当然の反応です。
中央JCT Bランプシールドトンネル工事(北側から南側に侵入するためのJCT内トンネル)は2023年10月から掘進作業開始、中央JCT Fランプシールドトンネル工事(南側から北側に侵入するためのJCT内トンネル)は2024年春以降に掘進作業開始を明言しました。
その他にも仙川通過時の掘進作業における河川内への気泡漏出の可能性について、その気泡は自然地盤に存在するものであり鉱物系添加剤についても自然由来の鉱物であり環境への影響は発生しないと考える、という事業者側の一方的な(実験結果など公表は行わず)という言い分、そもそも河川に気泡を漏出する可能性について最初から気泡漏出ありきで工事を進めようとする事業者の一方的な言い分に住民側も呆れ、不満が会場内に充満しました。
気泡が漏出するということは川を汚すことに変わりはなく、私たち市民が川に勝手にゴミを投棄したら犯罪になります。
最初から川に気泡が漏出することを前提にした工事、事業者は開き直りではないかと考えます。
その他にも付近の住民の質問は止まらず、この日の意見交換会は時計を見れば午後11時に近くなっていました。
24時間カッターを回す、狛江での陥没隠蔽(隠蔽するつもりはなくとも公となったのは報道による)、気泡漏出前提の工事などなど、相変わらず問題が山積しています。
「世界最難関工事」のこの外環道工事。
最難関工事部分の中央JCT工事は問題なく無事に完了するのか。
そもそも問題だらけのこの工事、外環道が開通するのは一体何年後でしょうか。
私たちが生きている間に開通するのでしょうか。(そもそも最初は2020年に工事完了と予定していました)
住民の方が意見交換会で口にした「あなた方は必ずこの中央JCT工事でまた最悪陥没事故を起こすよ」この言葉が会場内に響き渡った時、最悪の予感に私も同じ思いを抱きました。
外環道工事の中止を求めます。
(報告: 甲斐まさやす)
写真上2枚: 当日配布資料(作成NEXCO東日本)
写真下2枚:当日の様子
自治市民21
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