2024.5.21

 

千葉県いすみ市。

房総半島南東部に位置する人口約36000人のまちです。

都心から70キロ県内にありますが、開発の影響から逃れたことで、希少生物も多く、自然の恵み豊かな里山・里海地帯でもあります。

 

このいすみ市で現在行われている取り組みはご存知でしょうか。

本日、この千葉県いすみ市の市長である、太田洋市長と面会させていただきました。

 

いすみ市の太田洋市長がくだした英断、いすみ市の児童生徒2065(小学校9校・中学校3)、この児童数の学校給食でオーガニックのお米を無償で児童たちが食べています。

 

いすみ市のブランド米、「いすみっこ」をご存知でしょうか。

 

科学的に合成された肥料や農薬を使わず、自然の肥料を使用し栽培されたお米です。

 

現在、全国的に学校給食の無償化が叫ばれ、それにプラスして学校給食のオーガニック化もブームになってきています。

 

そのブームの火付け役ともなったのが、千葉県いすみ市の「学校給食無償オーガニック米」だと思っています。

 

学校給食全量42トンを供給するために、10ヘクタール以上の有機水田、10人〜15人の有機農家を育成し、全量達成後は一人あたり0.5ヘクタール増やすことで、2040トン計画増産ができる。

需要に応じられる産地の条件、これが公共調達を活かした産地づくり。

子どもたちの未来を支えるお米。環境に配慮した農産物のブランド化。

「いすみっこ」は、日本航空ファーストクラスの機内食にも採用されているそうです。

 

太田洋いすみ市長は、「公共調達」の必要性を熱弁してくださいました。

 

当初、いすみ市でオーガニック給食を行うに当たり、農家さんからの抵抗があったそうです。

ですが、ある人との出合いから自体は急変し、オーガニックに取り組む動きになってきそうです。

5年目から軌道に乗ってきて、いまでは学校給食で、主食であるお米の全量42トンを無償で子どもたちが食べるという、夢のようなまちになりました。

 

現在では、お米だけでなく学校給食の有機野菜使用量も徐々に増加し、8品目の種類の野菜を学校給食で子どもたちに提供しているそうです。

 

太田洋いすみ市長は、子どもたちのアレルギーが減った、給食の残食が減った、学校で食育を行う、EUのオーガニック公共調達をもっと日本でも広めていきたい、と仰っていました。

 

市が高く食品を買い取り、農家さんの不安を減らす。

だが買い取るには予算が必要。

その予算は「ムダな道路工事の予算を削る」とお話してくれました。

国は危機感は持っていない、このままでは日本の農業は残らない。

学校給食無償化は必須、そしてこの学校給食無償化オーガニックについて、議会では反対はなかったそうです。

 

そして、太田洋市長は「子どもの医療費を22歳まで無償化する」とお話してくださいました。

 

とことん「子どものために」政治を行う。

誰もが喜ぶ、これが本来行わなければいけない政治です。

 

0歳から2歳の保育料も無料化したい、とも。

 

他にもいすみ市の有機稲作関連支援策として、環境保全型農業直接支払制度や、資材費の補助、機械の無償貸し出しや、技術サポートまで。

有機稲作研修支援制度も。

 

農業で街を活性化、という素晴らしい政治を行っていました。

 

2012年に有機農業を始めた当初は有機農業者はゼロだったが、民間の研究所の方々や、県の指導員やJA、市が連携し、ここまできた。

 

あとは国が本気になるだけです。

 

慣行農業と有機農業を両立し、どちらも美味しくいのちである食を子どもたちが毎日いただく。

 

こういう政治があるんだ、と心から思いました。

 

大人が本気になればできる。

 

太田洋市長がお話してくれた言葉で一番印象的だったのが、「子どもの為になるなら、誰も反対はしない」。

 

こういう政治をやりたいと思い、政治を志しました。

 

子どものための政治が、ひいては大人のため、最終的にはそれがこの国のためになる。

 

千葉県いすみ市、また行きたい。

 

もっともっと学校給食無償化、そしてオーガニック給食を広め、慣行農業と連動しながら「最も子どものための給食」を提供する。

 

イタリアで学校給食向けに売り上げは26%を占めており、州の法律により保育園児の給食は100%有機。

フランスでは給食食材の有機比率を20%にすることを法律で定め、韓国ソウルでは小・中・高でオーガニック無償給食が実現している。

デンマークでは2015年に公共調達として学校、幼稚園、病院、介護施設などで提供する食事の90%を有機産、スウェーデンは2023年までの公共調達の有機の目標60%、同様の計画はクロアチア、フィンランド、フランス、ドイツ、イタリア、ラトビア、スロベニアなど、多くの国で実施している。

 

本気で国が動き、予算を付け、自治体の方々と連携すれば、やれないことはない。

 

あとは大人のやる気。

 

それこそが、本来大人がやるべき政治です!

 

いすみ市長の太田洋市長、いすみ市役所の渡辺課長、本日は貴重なお話を教えてくださり、誠にありがとうございました🙏

 

#オーガニック #オーガニック学校給食 #学校給食無償化 #子どもの医療費無料化 #政治の力

 

(報告甲斐まさやす)

 

いすみ市公式ホームページ

https://www.city.isumi.lg.jp/index.html

 

いすみっこ(JAいすみ公式ホームページ)

https://jaisumi.or.jp/agriculture-and-food/farm_crops/482

 

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